「自閉隊」

石破防衛庁長官が問題発言・・・というより、あきらかな差別発言をしました。自民党議員のパーティで「自衛隊は今まで、揶揄的に『自閉隊』と言われていた」「自閉症の子供の自閉と書いて自閉隊。分かってくれなくたっていいんだ、自分たちがやればいいんだということで、積極的にPRしてこなかったかも知れない」などと語ったのだそうです。

自閉症の方々は「分かってくれなくたっていい」という意識で生きているわけではありません。むしろ「分かってほしい」という感情のほうが強いかもしれません。こういった自閉症に対する誤解が、自閉症をとりまく方々みんなを傷つけてしまいます。詳しくご存じない方は、参考に、『あたらしい自閉症の手引き』や、映画『エイブル』など、ぜひご覧になってみてください。

ところで、「色覚異常」という言葉も、よく似たような誤用に出会います。「ものの分別のわからない人」を例えて「君のものの見かたは色盲的になっているぞ」などというような使われ方をします。エッセイや小説などでも、よく誤った使われ方をしています。慣用表現には、くれぐれも、どうぞご注意くださいね。